活動レポート

・第78回岩手芸術祭 弦楽部門「ソロと室内楽の調べ」

2025年10月12日の日曜日、秋の恒例「ソロと室内楽の調べ」がトーサイクラシックホール中ホールで開催されました。第一部では、岩手県内の小学生から高校生が独奏を披露しました。コンクールに向けて力試しをする生徒さん、初めて芸術祭に参加する生徒さん、毎年参加してすっかり常連となった生徒さんなど、ヴァイオリン教室も出演した背景も違う5名でしたが、全員がそれぞれの持ち味を生かして全力で演奏していたように思います。終演後は、「あまり練習してなかったけど、自分ができる限りのことを全部出せてよかった。」「曲の解釈がたくさんあって、聴いているのも弾いているのも楽しかった。これからも音楽を自分なりに解釈して、自分だけのイメージを表現できるように楽しんでいきたい。」「自分の中で成長できた。これからも音楽を楽しむことを忘れずに続けていきたい。」「本番は完璧にはいかないなと思ったけど、練習のピアノ合わせから楽しくて本番も気持ちよく演奏できた。」「本番でも一番楽しんで演奏することが出来たし、皆さんの演奏も勉強になりました。」などの感想を話してくれました。今年は、「音楽を楽しむ」というキーワードがたくさん出てきました。当たり前に思うかもしれないけれど、これは楽器を続けていく上で、あるいは曲を演奏する上でとても大切なことだと思います。さて第二部では、先生方と一般参加者による弦楽合奏を演奏しました。昨年に引き続きヘンデルの合奏協奏曲から今年は1番を取り上げました。畠山亜希子が1stヴァイオリン、大森響生が2ndヴァイオリンのソリストを務めました。トゥッティとの掛け合いが軽快な音楽や厚みのある響きを作り、とても迫力ある合奏になりました。ヤナーチェクの弦楽のための組曲は、複雑に各パートが絡み合い、それぞれの役割が重要となってくる曲です。チェロ・コントラバスの低音のベース音やメロディー、ヴィオラの細かい音の反復やハーモニー、2ndヴァイオリンのリズムや刻みに乗って1stヴァイオリンが朗々と高音のメロディーを奏でました。今年も指揮者として日比野裕幸先生をお呼びし、アンサンブルの整理や曲の流れや表現など、ノリノリで熱いご指導をいただきました。また来年に向けて会員一同、勉強と研究を行っていきます。公募で参加していただいた皆様、ご指導いただいた日比野先生、来場くださったお客様、関係者の皆様ありがとうございました。

 

・第54回盛岡芸術祭 弦楽部門「SPRING HARMONY2025」

 2025年4月27日(日) 春恒例のスプリングハーモニー演奏会が行われました。今年は、冒頭に全体合奏として弦楽器全員がステージに立ち「きらきら星による変奏曲」を大合奏しました。幼稚園から大人まで総勢60名を超える大合奏の響きは大ホールを揺らすほどの迫力でした。続いての第一部は、幼稚園から小学生のメンバーで「ちょうちょう」「メリーさんの羊」「喜びの歌」を披露しました。ちょっぴり不安げな子も自信満々な子も、明るく楽しい情景を思い浮かべながら、素直な音で演奏することが出来ました。これらの曲は全て、スプリングハーモニーOBのKanata Yakushijiさんが編曲してくれました。続いては、弦楽合奏「シンフォニア(グルック)」と「ラコッツィ行進曲(ベルリオーズ)弦楽版」です。シンフォニアは古典派の曲で、3楽章のテンポやニュアンスの違いやシンプルな音の処理や弓さばきの難しさがありました。新田ユリ先生はじめトレーナー先生方のアドバイスを受けながら、子どもたちは何度も奏法の練習を頑張っていました。本番はテンポにのって軽やかな音が飛び交い、大成功に終わりました。また、ラコッツィ行進曲はロマン派の曲で、しかも弦楽版のため管打楽器の音も弦楽器で表現しなければならない難しさがありました。こちらも、弓の使い方やパートでの合わせ方を何度も練習していました。徐々にコンミスのリードに従って発音が合わさり、密度のある音の響きとキレがしっかり身につきました。第三部は、いよいよオーケストラ曲です。今年は「コリオラン序曲(ベートーヴェン)」、「交響曲第94番【驚愕】より第2・3・4楽章(ハイドン)」を演奏しました。コリオラン序曲は速いテンポと、特にファーストヴァイオリンはポジション移動に苦戦しました。指使いを考えたり、弓の配分を考えたり、テンポ通り演奏するためにいろいろな工夫をしましたね。交響曲第94番は、久しぶりに複数楽章を取り上げることとなり、楽章ごとの特徴やモチーフを捉えて演奏することを頑張りました。「驚愕」の副題のとおり、突然の強弱や調性などの切り替えや音の間がたくさんちりばめられており、最初は自分たちがそれに翻弄されてしまっていましたが、新田先生の指示を楽譜に書き込んで練習するうちに、だんだんと自分たちの音楽にしていったような印象でした。ハイドンの思惑通り、お客さんをびっくりさせることができたでしょうか!?今回も中学生、高校生、大学生による管打楽器奏者が加わり、迫力あるオーケストラとして曲を完成させることが出来ました。普段は吹奏楽部で活動している生徒さんも多いですが、やはりオーケストラの曲を吹くのは勝手が違うようです。それぞれがしっかり譜読みをした上で、管楽器トレーナーの日比野先生の丁寧な指導を受け、立派なソロを吹いてくださいました。温かいご指導をいただいた新田ユリ先生、日比野裕幸先生に改めて感謝いたします。また、ご協力いただいた各教室の先生方、保護者の皆様、関係者の皆様も大変ありがとうございました。来年も引き続き応援よろしくお願いいたします!

・第77回岩手芸術祭 弦楽部門「ソロと室内楽の調べ」

岩手県芸術文化協会設立50周年事業の一環として、2024年10月13日(日)トーサイクラシックホール岩手にて「ソロと室内楽の調べ」を開催しました。今年も第一部では、岩手県内の小学生から高校生5人が独奏曲を披露した後、第二部では、先生方の弦楽合奏を2曲お楽しみいただきました。第一部の独奏に参加した生徒さんは、「大きいコンサートで弾くのが初めてで楽しかった」「上手く弾けたので、今後は技術的な面も頑張りたい」「音の引き分け、音色の研究をして、音をもっと磨いていきたい」「他のソリストたちと同じ舞台で演奏することが出来て良い経験になった」「難しい曲だったけれど、楽しく弾くことが出来た」と、演奏への達成感や今後の抱負を語ってくれました。また同世代の他の参加者の演奏を聴いて多くの刺激を得られたようです。子どもたちのさらなる成長に期待しています!第二部、ヘンデルの合奏協奏曲では、米倉久美が1stヴァイオリンソロ、畠山亜希子が2ndヴァイオリンソロを務め、息の合った音の掛け合いがなされました。フォルクマンという作曲家はなかなか聞いたことがないかもしれませんが、美しくちょっと不思議なメロディーが癖になりそうです。指揮には昨年トレーナーとしてお世話になった日比野裕幸先生をお呼びし、合奏の呼吸感や音の形など音楽的表現もたくさんご教授いただきました。本番では、曲間にマイクを握っていただき、曲目解説やトークも盛り上がり好評でした!会員一同、また絶え間なく研究を重ねてまいりたいと思います。来年の芸術祭もお楽しみに♪

・第53回盛岡芸術祭 弦楽部門「SPRING HARMONY2024」

 2024年4月29日(土) 盛岡市民文化ホール(マリオス)大ホールにて、今年もスプリングハーモニーの演奏会が行われました。第一部は葛巻町ヴァイオリン教室の生徒さんを加えた幼稚園から小学生のメンバーで、まず「かえるの歌」「きらきら星変奏曲」「メヌエット」の3曲を暗譜で披露しました。自信満々の表情で子どもたちは、元気いっぱいのメロディーをホールに響かせました。次の「おもちゃのシンフォニー」は、ヴァイオリンとチェロ(コントラバス)に7つのおもちゃを打楽器として加わる編成の楽しい曲です。おもちゃパートに選ばれた子どもたちは、わくわくした表情で、ちょっぴり緊張しながらカッコウや水笛、トライアングル、トランペット、水笛、ピアニカなどを演奏してくれました。 第一部の最後には「トランペット吹きの子守歌(弦楽版)」、「弦楽のための協奏曲RV118」を小学生以上のメンバーで演奏しました。本来はトランペットのソロである”子守歌”のメロディーをヴァイオリンでどのように表現するか、昨年度より難易度が上がったビバルディの合奏協奏曲でポジション移動や移弦が大変など、難しいことも沢山ありましたが、新田ユリ先生や、トレーナー先生方のアドバイスを受けて、本番はまとまりのある素敵な音色で合奏できました。 休憩を挟んでの後半は、小学6年生以上のグループです。まずは、弦楽合奏で「キャプリオール組曲」という6つの踊りを集めて構成された組曲からスタートです。それぞれに国や時代など踊り方の個性が現れている曲でしたが、その違いをしっかりと表現して演奏することが出来たと思います。 そして、いよいよ管打楽器も交えて「フィガロの結婚より序曲」、「交響曲第2番より第1楽章(ベートーヴェン)」の演奏です。コロナ禍により、これまでの数年間は弦楽合奏だけのプログラムで構成されてきましたが、今回は県内の中学生、高校生、大学生に一般の客演奏者を加えた15名の管打楽器奏者が加わり、本当の”オーケストラ”としての編成を復活させることが出来ました。久しぶりの管打楽器の音に、弦楽器の生徒さんも興味津々でした。しかし、編成が大きくなるということは、それだけ合奏が難しくなるということでもあります。弦楽器は細かいパッセージを息を合わせてアンサンブルすることや、交響曲は”ベートーヴェンらしく弾く”ことが課題でした。また、管打楽器は基本的に一人1パートのソロ楽器ですから、楽譜通り演奏することはもちろん、正確な音程と柔軟な音色を遠慮なく求められます。管打楽器のトレーナーの日比野先生や指揮者の新田ユリ先生の指導を受け、それぞれが個人練習と合奏練習を積み重ねたことで、本番は”大成功”といえる演奏でフィナーレを迎えることが出来ました。 今年のスプリングハーモニー演奏会に参加してくだったみなさん、ご指導・ご協力いただいた新田ユリ先生をはじめとするトレーナーや各教室の先生方、練習への送迎や熱心な応援をいただいた保護者の皆さま、演奏会開催に向けてご尽力いただいた関係者の皆様に感謝いたします。


 

・第76回岩手芸術祭 弦楽部門「ソロと室内楽の調べ」

2023年10月15日(日)トーサイクラシックホール岩手にて「ソロと室内楽の調べ」を開催しました。今年は第一部の独奏に4人もの生徒さんが出演し、それぞれ個性豊かな演奏を披露しました。有名なメンデルスゾーンのバイオリン協奏曲は、2人の生徒さんによって演奏されましたが、やはり同じ曲でも弾き方や表現の仕方が変わってくるので、それぞれの思いを聴き比べるのがとても面白かったです。優劣ということではなく、表現の重心が違うといったところでしょうかね。終了後の反省会では、「他の方々の演奏も聴いて多くの学びを得たので、明日からの練習や本番に活かして、より楽しく音楽することができるように頑張りたい。」(三浦悠さん)、「音楽は、初めて会った人とも心を通わせられる大切な世界の宝だと思うので、その音楽に携われていることに感謝しながら、これからも演奏していきたい。」(宮本幸奈さん)、「なかなか機会のないホールで弾くことができて良かった。自分の中でまだまだ改善するところや、他の皆さんの演奏を聴いて勉強になったことがあったので、これからの練習に活かしていきたい。」(金杉果音さん)、「前回の発表会の失敗を糧に沢山練習して、今日は今まで弾いた中で一番うまく弾けた。これからも練習を頑張りたい。」(佐藤雛歌さん)、と素晴らしいコメントをお話しいただきました。ご指導いただきました各教室の先生方にも感謝いたします。第二部の弦楽合奏は、昨年に引き続き「弦楽のためのシンフォニア(メンデルスゾーン)」より4番、イギリスのブラスバンド大会のために作られた「ムーアサイド組曲」の2曲を演奏しました。今年は、宮城教育大学の日比野裕幸先生に合奏指導をしていただき、テンポ感など、勢いのある演奏に仕上がりました。客席からは「弦楽器だけなのに、音の厚みと迫力があってびっくりした。」と感想が聞こえてきました。また来年に向けて会員一同、研鑽を積んでいきたいと思います。

・第52回盛岡芸術祭 弦楽部門「SPRING HARMONY2023」

2023年4月29日(土) 今年も盛岡市民文化ホール(マリオス)大ホールに子どもたちの元気な音色が響きました。第一部は幼稚園から小学生のメンバーを中心に、「きらきら星変奏曲」「喜びの歌変奏曲」「マルティーニのガボット」「馬と幌馬車」を元気よく演奏しました。「きらきら星変奏曲」は、今年も葛巻町ヴァイオリン教室の7名(葛巻小学校・五日市小学校・江刈小学校)も参加し、大きなホールで一緒に演奏することができました。クレッシェンドとデクレッシェンドに気を付けることや、出だしのタイミングと弾き方を揃えること、何より楽しそうな表情で弾くこと(^^♪など、これまでの練習やリハーサルでのアドバイスを受けて、子どもたちなりに緊張しながらも練習の成果を十分に発揮できたと思います。 第二部は、小学生以上のメンバーで「ペリマンニより(フィンランド民謡)」「弦楽のための協奏曲RV.109(ビバルディ)」の2曲を演奏しました。「ペリマンニ」はフィンランドの独特なメロディーやそれに伴う特殊奏法などの難しさもありながら、新田先生の解釈を教えていただき、本番ではフィンランドの世界観を表現することができました。曲の最後、コンサートミストレス髙橋さんのSoloコル・レーニョ(弓の木の部分で弦を叩く特殊奏法)がホールに静かに響き、雰囲気を作っていました。休憩を挟んで第三部は、小学6年生以上による「シャコンヌ(パーセル)」と「弦楽セレナーデOp.48(チャイコフスキー)」の演奏でした。“チャイコの弦セレ”と言えば、三大弦楽セレナーデのうちの一曲で、知名度も難易度もかなり高い曲です。今回は「チャイコの弦セレを弾きたいから参加する」という子もいたほど、子どもたちにとっても憧れの曲でした。全体の構成を理解して合奏での曲作りを進めながら、細部のテクニックを個人練習で磨くという同時進行で練習をこなし、なんとか本番までこぎつけました。終演後、新田先生から「これだけの難曲に挑戦できたことが素晴らしい。大人でも難しい曲を、本当によく頑張りました。」と頑張りを称えるコメントをいただきました。今年の「SPRING HARMONY2023」は弦楽研究会会員の生徒さんを中心に、常設スプリング・葛巻町ヴァイオリン教室の参加者、そして賛助教室・団体の生徒さん(例年よりもかなり多い割合で賛助教室から参加いただき、今年は初めて花巻市「金星少年少女ジュニアオーケストラ」からも参加いただきました)など、多様な参加者が集いスプリングハーモニージュニアオーケストラを編成することができました。演奏会を開催するにあたり、ご指導・ご協力いただいた新田ユリ先生をはじめとする先生方・保護者の皆さま・関係各位に感謝いたします。来年度もどうぞ、よろしくお願いいたします。

 

 

 

・第75回岩手芸術祭 弦楽部門「ソロと室内楽の調べ」

2022年10月9日(日) 新型コロナウイルスの感染拡大により中止していた、「ソロと室内楽の調べ」を2年ぶりに開催することができました。第一部の独奏では、2人ともこれまでの練習の成果を十分に発揮できたと思います。演奏会後の反省会で、宮本さんは「上手くいった所は次もできるように、上手くいかなかった所は次できるように頑張りたい」と、自分の演奏に妥協せず探求し続ける決意を述べました。山蔭さんは、高度なテクニックを必要とする有名な曲を難なく弾きこなしており、音大での修行の成果を披露しました。故郷である岩手のステージで演奏するのは初ということで、その喜びや情熱を曲に載せつつも楽しんで弾いていた印象でした。第二部の弦楽合奏、今年はゲストコンサートミストレスとして島根恵先生に共演していただきました。曲の解釈や弓の使い方、弦楽合奏の合わせ方・音の聴き方などを指導していただき、練習から本番まで参加者にとって有意義な経験を得ることができました。おかげで、本番の演奏も全員の息がぴったり合った、迫力のある弦楽合奏に仕上がりました。